ドイツの大手自動車会社フォルクスワーゲンの不正問題は、実にドイツらしくないことをしたものだと思います。たぶんすぐには、EUR/USDに影響は出ないものとは思いますが、ユーロ圏の牽引車ドイツのことだけに、あまり無視もできないと思っています。

私のドイツ人の友人が、デュッセルドルフの近郊に住んでいるのですが、何年か前に訪ねた時に、ケルンなど近くの名所旧跡を案内してもらったことがあります。質実剛健で知られるドイツだけに、建物もがっしりして風格がありました。ただ、最近建てたビル群は、どうもセンスが今ひとつだなあと正直思いました。

つまり、ステレオタイプ(既成概念)で見るドイツにも、実は変化があり、建物のデザインも今風になれば、高性能のはずの自動車にも不正が働くようになってきたということではないかと思います。

あまりドイツに悲観的になり過ぎることもないですが、ユーロ圏の中心的存在である以上は、その変化にも気には留めておく必要はあると思います。

EUR/USDも、三角保ち合い(もちあい)が、収束してきています。この分だと、10月に入る前後には、方向性がはっきりしてくるのではないかと見ています。

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