本日は、特に目立った米経済指標の発表は予定されていません。ドル/円もEUR/USDも、膠着感を強めています。言い換えれば、材料難ということになります。

しかし、ドル/円もEUR/USDも、一種のレンジ相場の中にいて、いずれも、8月~9月に掛けて乱高下した後、値動きが狭くなってきています。この膠着の度合いが、この頃のように重度になるということは、レンジ相場の三段階である乱高下期、安定期、収束期の最終段階である収束期に入ってきているものと見ています。

収束期は、安定期以上に値幅が狭くなり、非常に動きづらい相場ではありますが、実は非常に重要な時期でもあります。つまり、レンジ相場が終了しトレンド相場に移るタイミングが近づいていることを、一般的には示しています。そして、メンタル面でも、動かなくなった相場に対して飽き飽きして油断するようになり、全くノーガードになったり、それならまだ良いのですが、逆張りを盛んに行うようになりがちです。

しかし、この収束期の後には、トレンド相場というワンウェイ(一方通行)の相場になりやすく、売り上がってショートで捕まったり、買い下がってロングで捕まることが、良く見受けられます。従って、収束期は非常に気だるい相場ではありますが、決して一定の緊張感とストップロスは忘れてはならないと思います。

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