メルマガでも何度かご紹介している優良企業のご紹介です。

エムスリー(2413):年平均10%以上の成長続く医療関連システム事業者
株価は、一度、MR君の売上減速懸念やスパム問題などを背景に調整しましたが、
その懸念もなくなり急伸を続けています。

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インターネットを通じて医療関連サービスの提供を展開し、MR(医薬情報担当者)から医師への情報提供を支援する「MR君」を中心に、治験、転職、マーケティング、開業、医薬品開発など、総合的に医療従事者を支援しています。

運営する医療従事者専門サイト「m3.com」は、国内医師の8割以上25万人をカバーし、世界では300万人を超えています。

このような会員基盤を有していることに加え、会員を他のサービスへ誘導することで事業を拡大させることが可能なビジネスモデルを構築しています。

例えば、

医師、薬剤師向けの転職支援や、マーケティング、調査に活用できる。「m3.com」に登録する医療従事者に対して、電子カルテをプロモートできる。電子カルテやコンシューマー事業の情報を元に、治験の被験者を選出することができる。治験で得た情報を電子カルテで収集・管理することができる。

などなど、効率性の高い運営が強みとなっています。

主力の医療ポータルが堅調に業績を伸ばしているほか、第2の柱エビデンスソリューション事業も急拡大しており、業績は絶好調です。

特に注目したいのは治験関連で、M&Aで構築した事業基盤とネットワークを活用した受注増による成長が見込まれます。16/3期の伸び率は51%、利益の伸びは子会社化したノイエス赤字や人件費を吸収して117.2%の増加となりました。ちなみにノイエスは約800の治験実施施設と提携するSMO大手。17/3期には黒字化する見込みです。

治験事業における主なM&Aの一例を見ると、メビックス、MICメディカル、メディサイエンスプラニングの3社の子会社化によってCRA数(臨床開発モニター)は800人となり業界2位に浮上しました。

治験事業は足元の受注も順調であり、また5年で10倍の売上規模が射程範囲に入ってきています。

まとめると、医薬品業界で新たに医薬品情報伝達チャネルをいち早く構築した先行企業の優位性を持っており、なかなか追従が難しいレベルに達しています。

また、自己資本比率74.5%で無借金という財務健全性の高さも持ち合わせながら、年率平均10%の成長を続けている成長企業です。

株価は高値でもみ合っています。
指標もPER70倍、PBR18倍など過熱感も感じられるところです。
一度、25日線あたりまで調整するのを待ってから仕込むといいかもしれません。

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