ドル円が100円台となり、円高の影響を受ける企業から業績予想の下方修正がぽつぽつ出てくることになりそうです。

今日は、どこが業界散歩やねん、という内容になりますが、よろしくお願いいたします。
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日本企業は、リーマンショックを経て円高の間に海外に生産拠点を移してきました。
ざっくり言えば、現地生産比率を高めることで、為替の影響を軽減して少しでも収益を安定させようとしてきました。

(外貨建て輸出は為替の影響を受けやすくなるのです。
世界の貿易の3分の2、つまり石油をはじめ、自動車や電気製品にわたり、
ドル建てで取引されています。
逆に米国は自国建て(=つまりドル建て)が9割以上を占めているので為替の影響は受けにくいと言われます。)

海外生産比率を高めることでこの影響は一定程度は軽減できるのでリーマンショック後の円高局面よりは収益の目減りは回避できるかもしれません。

一方で、日本企業が構えた現地法人が稼いだお金はどうなるのか?
送金せねばなりません。
この時にも円高の影響を受けることになるのです。

このような為替の影響を回避する=ヘッジする方法のひとつに
「為替予約」があります。

為替予約は製造業関連企業の5割以上が行っていると言います。

「円高メリット企業として、そして円安でも好業績をたたき出してきたニトリHD」

これを9割程度の勢いでやっているのがニトリHD。
同社は海外で生産した家具やホームファッション(雑貨をおしゃれに言います)
を輸入しているの、円高メリットを享受する企業として有名です。

普通、あわよくば、ではないにしろ、為替の変動も享受したいから
目いっぱい為替予約する企業はあまりないとのことですが、
同社はアグレッシブな為替予約で円安時代も好業績で乗り越えてきました。
経営者が優れた相場観を持っているのはファーストリテイリングや良品計画、
ソフトバンクに似ている気がします。

負債/株主資本比率0.01倍、自己資本比率79.5%と財務もしっかり。
業績も株価も絶好調です。

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