こんばんは、小池麻千子です。

今日も業界の散歩ではありませんが(^^;、
金融株の上昇が期待できる地合いなので、アップしたいと思います。

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金融株に注目

長期金利が急上昇しています。

今回の追加緩和は、一部では小粒と言われていますが、
ETF買入枠拡大の他に設定された「ドル資金供給枠の倍増」が、
ここ最近のマイナス金利幅拡大を是正しているようで、
金融株セクターを押し上げるかと思われます。

ドル資金供給枠の拡大で、ドルの供給が増えることになりますが、
これがどう金融株の上昇に繋がるかを、砕いてお話したいと思います。

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最近では米国の利上げを背景に、
「ドルが必要や!確保や!」と、ドルが人気者になっていました。
人気のブロマイドに高い値がつくのと同じで、
人気のドルを得るにも余分にお金を払わないといけませんでした。

人気者の通貨とそうでない通貨は、
「べーシススワップ」という調整金利で価値を調整されます。
ドルと円の場合、もうリーマンショック以降ドル円はマイナスです。
これが、余分に支払わないといけないお金になります。

「これをドルの調達コストが高い」と言っているのです。

一方、ドルを持っている側からしたら逆です。
外国人からしたら、その分多くもらえるのです。

ドル建てで日本国債を買えば、その分が上乗せされることになるので
「えらい儲かりまんなぁ」ということで、
外国人はドル建てで日本国債を買いまくりました。

債券は買われると金利が低下するので、
それで最近マイナス金利が拡大していたんですね。

今回の緩和策では、ドルの供給枠を拡大したので、
「ドル足りてるやん」「人気やわらいだやん」となって
ドル円のべーシススワップのマイナス幅が縮小したのです。

べーシススワップが縮小した分、外国人が
ドル建日本債買いをする旨味がなくなります。

外国人は「もうおいしないわ、いらんわ」と言って、
もっている日本国債を売却しているのでしょう。

債券は売られると金利は上昇することになります。
一時マイナス0.3%程度までマイナス幅が拡大していましたが、
現在マイナス0.06%まで縮小しています。

金融株に期待したいところです。

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