こんばんは、小池麻千子です。

今日はiPS細胞に代表される再生医療を含む、免疫治療分野に注目したいと思います。

~急成長の再生・細胞医療市場~
再生・細胞医療市場は、政策も追い風となって、
再生医療関連企業の研究・開発が活発化しています。
経済産業省の調査報告書によれば、世界再生医療は2012年の3,400億円から、
2020年に2兆円、2030年に17兆円、2050年に53兆円と
急速に成長すると予測されています。
このうち再生医療周辺事業は20年に1兆円、30年に5兆円、
50年には15兆円に成長すると予測されています。

そんな中でタカラバイオの遺伝子治療技術に軽く触れたいと思います。
タカラバイオは遺伝子治療の研究に欠かせない世界標準の試薬・機器を展開しています。
例えばiPS細胞を使った創薬をしようとする企業に対して試薬や
検査機器の提供、細胞加工の受託などのサービスを行う
「支援ビジネス」を展開しています。
自社創薬も行っており、ブリストルマイヤーズスクイブ社の
がん免疫治療薬「ヤーボイ」と併用した治験を進めるHF10が注目されています。

さて、遺伝子治療というのは体内遺伝子治療と体外遺伝子治療の2種類のやり方があります。

1つ目の体内遺伝子治療は、ウイルスに目的遺伝子を入れて培養し、製剤化して投与する方法です。

2つ目の体外遺伝子治療は、体外に取り出して増殖した細胞に、
ウイルスなどで遺伝子を導入して、それを体内に戻す治療法です。

例えば、何等かの遺伝子がうまく機能しない子供から細胞を取り出し、
その細胞に正しい遺伝子を導入し、それをその子の体に戻すといったものです。

つまり治療用遺伝子を導入した細胞を体内に戻すと、
その治療用遺伝子が機能して病気を治すという仕組みです。

体外遺伝子治療は、一過性の体内遺伝子治療に対して、
治療用遺伝子を染色体に組み込むため一生持続します。
同社開発のレトロネクチン法は、この体外遺伝子治療に用いられています。

レトロネクチン法は、それまで難しいとされていた赤血球や白血球などを創り出す
「造血幹細胞」への遺伝子導入の効率を圧倒的に上げ、
遺伝子治療の効果を飛躍させる働きをするため
世界の体外遺伝子治療研究の標準装備というべき存在になっています。

この技術は、iPS細胞に代表される再生医療にも応用されており、
同社は2009年からiPS細胞の作製受託を行っています。
さらに2013年の再生医療関連法成立を受け、
細胞加工受託も2015年からスタートしました。

既存事業の安定推移と受託事業の安定的な収益を成長市場で
確保しながら自社創薬による急展開も期待できる企業かな、と思います。

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