【個人投資家はスイングトレードがベスト】

・今週から毎週月曜日にコラムを更新していきます。
どうぞ宜しくお願いします。

多くの個人投資家にとって毎日相場に張り付いて短期売買を繰り返すというスタンスは現実的ではありません。一方であまりにも長期スタンスの投資も、安定的に利益を上げたいと考えるならベストとは言えません。

やはり数日から数週間で売買を繰り返すスイングトレードが総合的に判断して一番良いでしょう。そして金利を狙うよりも、売り買い両方で参加する「差益狙い」が良いでしょう。

近年はアベノミクスにより株式市場では株高、ドル円相場では円安が進んでいく「上昇相場」でした。これが下げ相場や暴落相場に変わっても差益狙いであれば「売り」で対応できます。

金利や配当狙いのトレードはどうしても相場の上げ下げに左右されてしまいます。差益狙いで売りも買いもがベストです。

市場には多くの期間で「テーマ」があります。

何がテーマなのかを知ることは個人投資家でも難しくはありません。現在であれば「アベノミクス」や「米国の利上げ」であり、これは誰でも知っているテーマです。

細かい上下動を正確に予想するのは極めて困難ですが、誰でも知っているテーマにつくことは不可能ではありません。

アベノミクスは金融市場では「円安+株高」の事であり、米国の利上げは「ドル高」の事です。これがいつまで続いて→いつ終わるのか?

それを見極めるために日々チャートを確認したり、ポジションの傾きを見たりしておおまかな投資戦略を立てて行くべきです。

以下にここ数年間の大きなテーマを書いておきます。

2008年9月15日以降リーマンショックによるリスク回避がテーマとなり「株安+円高」が長期化しました。
2012年9月6日にECB(欧州中央銀行)が「無制限の国債購入プログラムに合意」を発表するまでは「欧州債務問題」を受け大幅な「ユーロ売り」となりました。
2012年11月14日野田首相の解散宣言によって現在の「アベノミクス相場」が幕を開け。「日本株買い+ドル円買い」が世界的な市場のテーマとなり8,000円台だった日経平均株価は半年で2倍近くまで上昇。79円台だったドル円相場は半年で103円台まで実に24円も上昇。

このアベノミクスは「100年に一度」などといった珍しいテーマではなく、わずかな移行期間(テーマのない時期)を除けば、常に大きなテーマ(多くの投資家が戦略の軸にする)があるものです。

わかりやすいテーマにつき差益を狙って行きましょう。