本日は、日本時間午後9時30分に米第3四半期実質GDP・速報値(予想1.5%)、並びに週次の米新規失業保険申請件数(予想26.5万件)の発表が予定されています。
クロス円が重いのが気になります。
ドル/円は、まだ実需があるから良いものの、クロス円には実需はほとんどありません。
そこに、2012年のアベノミクス以来の急上昇でできた個人投資家層のクロス円のロングがまだかなり残っているものと思われます。
そうでもなければ、クロス円がこうまで重いはずはないと思います。
先日、聞いて驚いたのは、クリック365における今年の8月の通貨ペア別月間取扱高が、1位がドル/円はわかりますが、2位がトルコリラ/円だったということです。
トルコリラは、9月には4位に順位を下げたとは聞いていますが、それにしても驚くべき関心度の高さです。
確かに、政策金利が7.5%と高水準であることは魅力的だとは思います。
新興国には、色々なリスクがあるとは言いますが、新興国という以前に、あまりにも多くのマーケット参加者が同じことをするというのが、
相場の世界では大きな黄色信号だと思っています。
「人の行く裏に道あり花の山」(人がやらないところに儲けのチャンスがある)という格言があります。
言い換えれば、皆が大勢意見に乗るということは、要は同じ方向にポジションが大きく偏ることを意味し、その大きなポジションの偏りの反動が、大きな相場を作るものです。
そうしたことからも、今のクロス円は、下落リスクが高いもの見ています。
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