本日は、日本時間午後8時45分にECB理事会での金融政策決定(予想据置き)、午後9時30分に7月のフィラデルフィア連銀景況指数(予想4.5)、並びに週次の米新規失業保険申請件数(予想26.5万人)、午後11時に6月の米景気先行指数(予想0.2%)、並びに6月の中古住宅販売件数(予想548万件)の発表が予定されています。

尚、日本時間午後9時30分前後からドラギECB総裁の記者会見が予定されています。

最近、ECBが鳴りを潜めているのが気になります。

実際、今年に入り、ドラギECB総裁も、確かに、記者会見でいつでも躊躇なく動く的な発言は何度かありましたが、新鮮味がないこともあって、あまりマーケットは反応してきませんでした。

しかし、域内各地でのテロ事件や、ドイツ最大の銀行であるドイツ銀行が米FRBのストレステスト(※)で2年連続の不合格となったり、あるいは、ギリシャが借入金の返済をストップしているなど、いろいろな面でユーロ圏内でまた問題が起きてきており、それを考えれば、追加緩和も近いのではないかと思います。

(※)ストレステスト:金融市場での不測事態が生じた場合に備え、パニック状況に金融機関のポートフォリオ損失程度や損失回避策を予め想定しておくリスク管理手法

たぶん、本日のECB理事会での緩和は、ないものと思われますが、ドラギ総裁が得意とする、次回の会合での緩和を予告するなどが出れば、ユーロは下がるのではないかと見ています。

レンジは、2015年2月から、既に1年5カ月に及んでおり、緩和の可能性は高いものと見ています。