創業以来、がん・中枢神経系などの疾病領域を中心にCRO(Contract Research Organization:臨床試験受託)事業を展開する、日本初のグローバルCRO企業です。

同社のサービスは、治験のモニタリング受託、新薬販売支援、開発計画や治験計画書作成から承認・発売に至るまでの医薬品開発業務全般に渡る幅広いもので、その期間は、CRO事業における治験期間の3~7年(フェーズ2.3に特化してます)、申請・承認・販売までの2~3年、そして育薬事業の4~10年と、顧客企業と実に長期間に渡って付き合っていく事となります。

その主な取引先は、武田薬品工業グループ、塩野義製薬、田辺三菱製薬、小野薬品工業、中外製薬等とトップ企業が並びます。

16/3期、これらの企業からの受注残高は前年比19.5%増の118億3200万円となりました。

中でも、特に小野薬品工業からの受注高は前期比6.4倍の39億7900万円と激増。

小野薬品工業はオプジーボ(一般名:ニモルマブ)の適応症拡大治験を進めていることから、この恩恵を受けているものと考えられます。

受注残高は今後1年から3年程度の期間で発生する売上高を示していることから17/3期も増収が期待できると考えられます。

本日発表された2016年3月期の業績は、

売上高が前期比57.4%増の76億6600万円、営業利益が129.5%増の20億1200万円、経常利益が136.2%増の19億8500万円という好決算となりました。

主力のCRO(医薬品開発業務受託)事業では、国内案件、海外案件、国際共同治験のいずれもが受注好調となり、大幅増収につながりました。

2017年3月期通期業績予想では、売上高が12.6%増の86億3300万円、営業利益は3.1%増の20億7500万円、経常利益が20億6000万円、純利益が3.5%増の13億7700万円の見通しです。

2017年3月期においても、国内の増員やM&Aを含め海外拠点の拡充による人件費等の大幅な増加、のれん及び無形資産の償却費の増加が見込まれるものの、売上増によって増益を確保する見通しです。

 (14年に子会社化した欧州子会社のLINICAL Europeは、ドイツ、スペイン、フランス、オランダ、クロアチアに所在し、隣国でのモニタリングサービスを提供していて、この買収により同社がサービス提供できる国は、パートナー経由も含めると40 カ国前後まで急拡大。同社は日本初のグローバルCRO企業となりました。)

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