こんにちは、小池麻千子です。
今日はトランプ勝利後、大幅上昇続ける
金融株に目を向けたいと思います。
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米国大統領選でトランプ氏が勝利し、
減税、インフラ投資、金融規制緩和などの
経済政策に期待が高まる中、
金融は最も大きく上昇したセクターです。
経済政策によって内需が刺激されて景気が良くなると、
与信コストが下がり、銀行の収益改善に繋がります。
世界各国に直接的な好影響が必ずあるわけではないですが、
経済政策への期待は、世界中に伝播しています。
米国で景気が良くなればモノを沢山買うので
輸入が増えます。
そうすると貿易相手国ではモノが
良く売れるようになり(外需が改善)、
ひいては日本企業の収益が改善し、
景気が良くなっていく期待が膨らみます。
景気の見通しが良くなると(期待インフレ率の上昇)
金利が上昇するので、日本でも銀行の収益改善が
期待できる環境となります。
こういった繋がりは指摘できるところです。
また、日本では2016年9月に「長短金利操作付き
量的・質的金融緩和」が導入されました。
これは、国債を買い入れて長期金利がゼロ%付近で
推移するように調整するというものです。
これによって金融機関は、マイナス圏にある
短期金利で資金調達し、長期金利で運用する
ことができるようになりました。
一時マイナス圏に沈んでしまった10年国債利回りですが、
足元では0.046%まで急伸し、イールドカーブの角度が
急配(スティープ化)になったことも金融株の
収益改善期待を呼んでいます。
加えて、円高懸念が後退したことも、
収益改善期待を寄せています。
こうした環境下であっても銀行株はPBRが1倍を
割る水準にあるので、そうした見方から見ると、
まだ上昇の余地がありそうです。
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