昨日の米消費者物価指数(CPI)発表後の相場は、無茶苦茶でした。
CPIは、前年同月比で7.5%と予想7.3%を上回り、最初の反応はFRBの3月の利上げの確実性とさらに引き上げ幅が0.25%ではなく0.50%になる可能性が強まったということで、素直ドル買いで反応しました。
ところが、その後、ならECB、BOEの利上げも想起される一方、日銀は「指し値オペ」を発表したばかりで金利上昇に歯止めをかけたことから、クロス円が滅茶苦茶に買われました。
しかし、これは直接に米CPIの結果には関係ないところで、マーケットが暴走して買い過ぎたため、今日のアジアタイムは、特に、EUR、GBP、AUD、NZDが対ドル対円で軟化しました。
中でも、ユーロの引き締めの思惑は度が過ぎていると思います。
確かに、先週、ラガルドECB総裁は、引き締めを匂わす発言をしましたが、その後、同氏が利上げをするにしても小幅だなどと火消しに回っても、マーケットはもう聞く耳を持たない状態です。
このマーケットの熱情は、行きつくところまで行かないと終わりそうにありませんが、ある時崩壊につながるような熱情だと見ています。
トレーダーとして必要なことは、やはり、冷静でいるということだと思います。
踊らされたら終わりだと思います。
マスコミが煽ってくることがありますが、その煽りには乗ってはいけないと思います。
そのためにも、自分自身の考えを持つことに心掛けることが大事だと思います。
興奮した牛の大群の暴走(熱情に沸くマーケット)は、達観して見ることが必要です。