今週の外国為替市場の焦点は、米10月雇用統計の強い内容を受けて、ドルが地固めできるか大きな焦点となる。

 経済指標としては、中国10月消費者・生産者物価指数、10月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、英10月雇用統計、米国では10月小売売上高売上高や生産者

物価指数、ユーロ圏では、各国の7-9月期GDPの速報値が公表される。

 米欧の経済格差が、ドルを引き続き押し上げるのか、また中国指標が良好を維持できるなら、リスク回避相場から開放されるのか注目される。

 一方イベントや要人発言としては、ユーロ圏・EU財務相会合やG20首脳会議が開催されるが、直近では移民問題などが焦点で、金融市場に与える影響は少ない。米FR

B要人発言の機会も多いが、10月雇用統計の強い内容を受けて、イエレンFRB議長の発言に変化が見えるか注目。また、ドラギECB総裁の講演も予定されており、こち

らも12月の思惑を高める内容となるか注意しておきたい。

 その他11日は、ベテランズデーでNY市場が休場となるが、株式市場は開場する。13日は日経平均オプションのSQもあり、未だ株価面では波乱も想定される。NY株が上渋っている中、日経平均株価の強さは、円安のみ支えられいる面があることは留意。すでに週末19500円に迫る勢いも、目標地点は近そうだ。