年内のヤマ場と見ていた2大イベントであるECB理事会と米雇用統計を通過しました。

ECBは前回10/22会合以降のドラギ総裁の強気発言とは裏腹に投資家の期待を裏切る政策を出しています。
左側が直前のコンセンサスで右側が結果になります。

中銀預金金利を(最低でも)0.1%引き下げ→0.1%引き下げを決定。
債券買い入れ期間を(最低でも)6か月延長→6か月延長を決定。
月額600億ユーロを(最低でも)増額→据え置きを決定。

予想を下回る内容にユーロは対円でも対ドルでも400pips以上の暴騰、欧州株は暴落となりました。

米11月雇用統計は強い結果となり、12月利上げ開始がコンセンサス上は確定しています。

12/2までは今回のECB追加緩和で「政策出尽くし」という懸念があったものの、中途半端に政策余地が残った格好。
相対的に米経済がさらに強く見えてきており、ドル高余地がもう少しありそうな雰囲気に変化しています。

今週はFOMCを翌週に控えている事や、先週大きなイベントを通過したことで小休止となりそうです。
海外勢もクリスマス休暇入りする参加者が増えて来るでしょう。

為替市場は「ややドル高圧力が強そう」なイメージです。