本日は日本時間午後8時45分にECBの金融政策決定(予想据置き)、午後9時30分に4月のフィラデルフィア連銀景況指数(予想9.0)並びに週次の米新規失業保険申請件数(予想26.5万件)、そして午後11時に3月の米景気先行指数(予想0.4%)の発表が予定されています。

尚、午後9時30分頃から、ドラギECB総裁の記者会見が予定されています。

ドル/円は昨日の日本時間午後6時から上伸し、途中やや揉み合いもありましたが、結局本日の午前零時以降、上昇を再開し、午前3時頃まで上昇後、高値圏を形成しています。

高値圏で横ばい推移することを高止まりと言いますが、現時点は高止まり状態からやや重くはなっています。

ところで高止まりとは、どういう状況かと言えば、そこから上に強いレジスタンス、この場合で言えば110.00の心理的抵抗線と110.23近辺の5日移動平均線になりますが、こうした強いレジスタンスがあると、なかなか買いからは入れず、むしろこれらのレジスタンスを壁にして売る(※)ことになります。

(※)壁にして売る:単なる心理的抵抗線があるにしても、具体的な売りオーダーがあるにしても、そのレジスタンス(壁)手前で売ること。

そして現在かなりショートになっているものと思われ、これからロンドンに入るとショートスクイズ(ショートポジションのあぶり出し)に遭う可能性が極めて高いものと思われます。これは、言い換えれば、値動き分析での急騰後の高止まりのことであり、いずれにしても、長時間高止まりしているうちにマーケットがショートになっているものと思われます。

ただしロンドン勢は東京タイムに上がっているので、マーケットはロングかもしれないと、まずは売りから入って来る可能性ありますが、売っても下がり切らなければ、ショートスクイズを本格化させるものと思われます。

尚、本日はECB理事会とドラギECB総裁の記者会見があります。

ECBは前回3月10日に追加緩和したものの、ドラギECB総裁が一段の利下げは必要ないと発言したことでユーロは反発過程に入っており、余程の発言がない限り、基本的にはEUR/USDの下げには限りがあるものと見ています。

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