【21年11月21日】一般的に相場予想のメルマガでは、負けについて触れることをあまりしないようです。しかしGLAFXは負けがあるから勝ちがあると信じて進んでいるので、負けをタブー視しません。むしろ負けを検証して、将来のより効率的な売買ゾーン設定やトレードに役立てようというスタンスです。かと言って、とりわけ負けを強調するわけでもありません。いつも言っていますが、勝ち負けは表裏一体。光があれば陰ができるように、勝てば必ず負けもあります。どちらも当たり前にあること、と捉えてトレードを継続していくことが大事です。

先週金曜日は戸松さんとお会いして、GLAFXの動画を何本か撮りました。初めての経験でしたが、話題も豊富で楽しい撮影になりました。そしてGLAFXの成績の振り返りもしたのですが、書いている私が驚くほどの好成績で、GLAFXは順調に成長しているな、と感じました。

一方でこの日、気になるツイートを見つけました。前日GLAFXはEURJPYの売りゾーンを129.35-129.55に設定したのですが、日付が変わる0時前頃に中央値から30pips上の129.75でロスカットされました。普通なら、ああ今日は負けたな、で終わるトレードのひとつに過ぎないのですが、会員の方の一人が翌日、昨日のエントリーではロットを大きくしていて、11月の利益の半分を失ってしまった、とツイートされていたのです。

好調が続いているので大きく勝負にでたら、負けてしまった。勝負と思ってロットを大きくしたら裏目にでた、ということはよくあることです。私も37年ちかくになるトレード人生で何度も経験してきました。しかし、この方が今回の売りゾーンでロットを大きくした詳しい経緯は不明なのですが、あの18日木曜日のEURJPYの値動きを見て、例えば18時30分ぐらいまでの前半戦であればロットを増やしてトレードするという選択は、大いに賛同できる戦略なのですが、その後19時からの相場でもしロットを大きくして勝負したとすれば、それは回避するべき危うい戦略でした。

GLAFXは勝ち負けを繰り返しても、リスクリワードと勝率で優位性のあるエントリーを心掛けているうえに、私自身の実績に由来する安定性もあるので、基本ルールの2分割でロットを絶えず一定にしてトレードしていくという戦略で、十分収益はあがっていくものと考えますが、上級者が売買ゾーン内で裁量でロットを調整してトレード効果を増大させるという戦略も、資金管理が十分にできていれば全く問題ないと考えています。ただ今回のツイートしていただいた方をはじめ、GLAFXが始めて2か月間の間に70%以上の勝率をあげているにもかかわらず、たまたま負けトレードに大きめのロットでエントリーしてしまって、思ったような結果が得られていない方もおられるかも知れません。ロットを大きくしてもよいエントリー、しないほうがよいエントリーを見分けることはできるのでしょうか。今日のブログはこのEURJPYの事例を通じて、GLAFXのゾーンが形勢不利な時を知り、そんな時にロットを増やすという失敗をしないヒントとして読んでいただきたいと思います。

もちろん相場の動きは千変万化で、いつもこうなるというものはありません。ただ値動きを見ていると、必ずということは絶対ありませんが、こうなりそうだ、というシナリオが見えてきます。先週木曜のEURJPYのチャートから説明します。

 

 

2021年11月18日午後12時

 ~ 19日午前0時頃の5分足チャート(TradingViewより)

 

 

 

 

 

この日は通常通り16時頃の売買ゾーン配信でした。配信後、EURJPYはしばらく129.20台で推移していましたが、17時15分頃、ゾーン下限の129.35の売りが約定されました(①)。その後18時頃までEURJPYはじり高でしたが、中央値の129.45まであと1pipというところで緩んでしまい、この売りオーダーを約定することなく、18時40分頃に129.29まで下落しました(②)。その後再びじり高となり、19時30分頃に中央値の129.45が約定されました(③)。その後129.40を割り込むことは1度もなく、細かい上下動を繰り返しながら21時には売りゾーン上限の129.55に到達(④)。その後下押しするも中央値の129.45付近までがやっとという感じで、22時には上げ足を速め22時20分頃に129.70近辺まで上昇。その後1時間ほど上限の129.55と129.65近辺の間のもみ合いを続け(⑤)、ついに上抜けして23時50分頃に129.75のロスカットが約定されました。

この日私は通常のロットで、売りゾーン下限と中央値のそれぞれ129.35と129.45に同額売りオーダーを置いて、その後129.75でロスカットという、ごく平凡な負けトレードで終わりましたが、もし私がこの日、ツイートされた読者の方のように、ロットを増やす戦略で売りゾーンに臨んだとしたら、どうしただろうか、とシミュレーションをしてみました。

まずロットを多めに置くのであれば、GLAFXのクセとしては売りゾーンの場合、下限のオーダーが約定されてそのまま下落というパターンがかなり多いです。この段階で勝率もおそらく70%はあると思われるので、①の約定で私は大きめのロットにすると思います。次にじり高の後、もう少しというところで中央値が約定することがありませんでした。これで反転下落していくと、これもGLAFXによくある勝ちパターンなので、②の段階でおそらく再び下限の129.35まで下落した段階で、私は追撃の売りを仕掛けます。つまり再び下限でポジションを増やすのです。ところがその後③のように、129.29まで下落したものの、反発して今度は129.45の売りが約定されました。そして④にあるように売りゾーン上限まで到達。私はもうこの時点で、これ以上この売りゾーンでロットを増やすことはありません。下値は129.40まで切りあがってきています。そして⑤のように実勢レートが売りゾーン上限とロスカットの間に居ついた状態は、いつも私が言っているように、GLAFXがポジションを持っていて一番感触の悪い状態です。売買ゾーンが甘かったか、組み立てたシナリオが違っている可能性が高くなってきた状態です。直近で検証したところ、3分割エントリーでフルロットになった場合のGLAFXの勝率も50%を割っています。もし下限でたくさん売ってしまっていたとしたら、私は全部ロスカットはしないにしろ、⑤の段階でリスク軽減のためポジションを減らしていると思います。

上は一例ですが、GLAFXのエントリーに好調が続いているという根拠だけで、ロットを大きくしていくことの優位性は低いと思います。ロットを増やす戦略にでるのであれば、売買ゾーンと実際の値動きがかみ合っているかを絶えず確認していく必要があります。もしみなさんが、ご自身でもこの日のEURJPYのトレードを検討した結果、私の売りゾーンのシナリオとまったく一致したという理由でロットを大きくして勝負にでるならそれはそれでいいです。勝率が高くなるからではありません。負けてもここの勝負は仕方がなかったと納得できるからです。単にGLAFXの好調に乗って、ロットを大きくして負けるのであれば、後悔が大きくなると思います。そういう負け方はなるべく減らしてトレードを続けたほうがいいと思います。

こういった話題も戸松さんと撮影を行った動画で収録しています。4本ぐらいの動画が順次配信されていく予定なので、ぜひご覧ください。

本日戸松さんが、先週金曜日の売買ゾーンのエントリーをFX会社のプラットフォームに実際に入力する模様とその結果を先行配信してくれました。

https://youtu.be/-owOPbWMZPY

https://youtu.be/4gO0l7xYpJg

私が登場する本編もまもなく配信される予定です。GLAをチャンネル登録してお待ちください。お楽しみに。