銘柄紹介:富士重工業(7270):北米牽引役に業績絶好調
パリ同時テロの週明けは
とりあえずリスク回避で円が買われ、
日経平均は300円以上下げてスタート。
しかし予想外に回復が早く、パリ同時テロの影響は
限定的と見られ、リスクオンとなる模様です。
そこで、円安を追い風に成長が見込まれる
業績好調な富士重工を少しですが、
紹介したいと思います。
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富士重工業(7270):北米牽引役に業績絶好調
「スバル(SUBARU)」ブランドの自動車メーカー。
代表車種は「レガシィ」「インプレッサ」「フォレスター」
自動車事業の他、航空機、産業機器の3つの事業を展開しています。
2015年3月期の売上構成: 自動車94%、航空宇宙5%、産業機器1%、他0%
海外売上比率 77%と高水準。
主要市場である北米での販売が引き続き
好調に推移するものと見られます。
同社は在庫を多く抱えない特徴があり、
人気のアウトバックも供給がフル稼働の模様です。
また発売後年数が経つフォレスターも鈍化することなく好調な販売状況とのこと。
低在庫により価格を維持できている点、
低インセンティブ(1000ドル/台)である点から、
収益の悪化リスクが小さいと言えます。
日本・中国では販売減が続く中、
北米比率60%を武器にその分を好調な北米向けに
輸出することができるという点も評価できます。
【2016年3月期第1‐2四半期までの業績】
全世界販売台数は第2 四半期累計期間として過去最高
海外販売台数、北米販売台数、連結売上高については
全ての半期を通じて過去最高となりました。
売上高は、為替変動や販売台数の増加等により、
前年同期比22.2%増の1 兆6,015 億円に。
【スバル車の全世界販売台数】
前年同期比9.4%増の47万2000台。
海外は北米を中心に12.7%増の40万6000台。
為替変動や販売台数の増加、原価低減でカバーし、
営業利益は前年同期比53.6%増となる2,851億円、
経常利益は62.0%増の2850億円、
純利益は70.9%増の1932億円と
利益は過去最高となりました。
通期見通しは上方修正されました。
売上高3 兆2,100 億円(前回3兆300億円)、
営業利益5,500 億円(前回5030億円)、
経常利益5,470 億円(前回4950億円)、
当期純利益 3,720 億円(前回3370億円)、
年間配当金は、76 円増配の144 円の見通し。
通期における想定為替レートが1ドル=118円とは
保守的に見えます。
業績の上振れも期待できると思います。