エムスリー(2413)

インターネットを通じて医療関連サービスの提供を展開しており、その分野ではほぼ独走状態。
自己資本比率75.9%で無借金の財務体質で、年平均10%の成長をしています。

運営する医療従事者専門サイト「m3.com」は、25万人の医師会員を有し、なんと国内医師の8割以上をカバーしています。
グローバル会員数は全世界で300万人超えとなり、国内外で順調に成長しています。

同社は巨大に成長してきた顧客基盤を横断的に活用できるビジネスモデルを構築しています。

例えば、医師、薬剤師向けの転職支援(高採算なのです)や、マーケティング、調査に活用できる。

「m3.com」に登録する医療従事者に対して、電子カルテをプロモートできる。

電子カルテなどの情報を元に、治験の被験者を選出することができる(治験事業の成長へ)。

治験で得た情報を電子カルテで収集・管理することができる。

というように、高効率な運営が強みとなっています。

2016年3月期第1-3四半期の業績は、売上収益が前年同期比23.3%増の473億9100万円、
営業利益が22.8%増の150億3100万円と大幅に増収増益となりました。

一方通期予想は、売上収益が22.7%増の630億円、営業利益が18.3%増の190億円となる見通しで、
配当金1円増配の9.0円とする方針。

過去最高決算を更新する見通しとなっています。

最近は、主力の「MR君」に加え、「治験君」などエビデンスソリューションが買収効果もあり業容が拡大、
業績の新たなけん引役となっています。

エビデンスソリューション事業はM&A を駆使した事業基盤の強化によって、
5年間の内に売上規模が10倍程度まで成長しています。
買収企業の赤字が減益要因となるも増収で完全吸収できており、今後は利益率の拡大が期待できます。

医療業界のIT化が進むことで同社サービスへのニーズは高まります。

中長期的な成長として注目していきたい企業の一つです。

 

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