こんばんは、小池麻千子です。
今後クリーンエネルギーに貢献するメタノールに注目しました。

本日2017/3期上期の業績発表を行った三菱ガス化学(4182)。
円高や資源価格下落の煽りを受けるも、事業売上で成長しており、
通期の利益をまた上方修正しました。
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三菱瓦斯化学(4182)は、独自技術で幅広い領域に
事業展開する日本有数の化学品メーカーです。

少なくとも売上高の5%を研究開発費に投じており、
その成果として自社開発製品が占める割合は9割に上ります。

中でも代表製品である酸化防止剤(脱酸素剤)
「エージレス」は、酸化による食品などの劣化を防止する
化学製品として、市販食品や医薬品、化粧品などに使用され、
標準装備的存在ともいえる製品です。

そしてメタノール販売量では世界第4位に位置します。
メタノールは主に天然ガスから生産され、最終的には
接着剤や農薬、塗料、高機能プラスチック、合成樹脂などの
製造に必要な化学品材料として使用されてきました。
また輸送・貯蔵コストがLNGより安価であること、
硫黄や窒素を含まないクリーンエネルギーという点
などにおいて優位性を持つため、近年では、
燃料用途としても注目されています。

このような特徴を持つメタノールの世界需要は年間
約6500万トンとされ、2018年には9000万トン超え
まで増加すると予測されています。

自動車や電子機器に使われるプラスチック、
衣類などに使われる合成繊維、建築や自動車に
使われる塗料の基礎原料であることから、
経済成長に比例した需要増が期待されているのです。

さらに、ペットボトルなど日常で広く使われている
ポリエチレンやポリプロピレンの基礎化学原料を
ナフサからメタノールに代替する取り組みも多くなり、
地球温暖化対策が強化されていく中で、
一層の需要拡大が見込まれます。

このようなメタノール市場において、同社はメタノール販売量
で世界第4位、年間約250万トンを取り扱っています。

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【2017年3月期第1-2四半期の業績】

売上高が前年同期比10.8%減の2679億3500万円、
営業利益が25.7%増の192億6900万円、持分法利益が
7.4%減の75億円、経常利益が16.5%増の246億1200万円、
親会社に属する純利益が0.0%減の185億2400万円、
一株当たり利益(EPS)が85.34円(前年同期83.10円)となりました。

財務状況は、自己資本比率55.8%、有利子負債1324億700万円、
現金等715億9400万円、ネット有利子負債は608億1300万円
DEレシオは0.34倍、ネットDEレシオは0.16倍と健全です。

同社の利益構造は持ち分法投資損益が大きく占めており、
持分法利益75億円の内、海外メタノール生産会社が40億円、
エンジニアリングプラスチックス関連会社が27億円、
特殊機能材関連会社2社で6億円を計上しています。

機能化学品・芳香族化学品の営業利益増加に加え、
メタノールやエンジニアリングプラスチックス関連会社に
係る持分法利益も増加したことなどが業績に貢献。

第2四半期累計期間の業績は前回予想に対して、
売上高が3.1%、営業利益が60.6%、経常利益が64.1%、
純利益が105.8%の上振れる結果となりました。

一方通期では、円高による収益悪化、
エレクトロニクスケミカルの競合激化、メタノール市況の
低位推移などにより減収減益の見通しとなっています。

しかし、芳しくない外部環境を見込む一方、機能化学品や
電子材料など差別化された製品での業績拡大が見込まれます。

 休止中のメタキシレン(MX)生産装置1系列を17年3月から
再稼働させると発表しており、業績への寄与なども期待されます。

【2017年3月期通期業績予想】
売上高が前年比14.1%減の5100億円、営業利益が11.8%減の300億円、
経常利益が18.6%減の370億円、純利益が23.8%減の260億円、
一株当たり利益(EPS)が120.12円の見通しで、
配当は2円増配の18円とする方針。

上期の業績発表と共に通期見通しの修正を発表しており、
減益幅が縮小、また配当金の増額が行われました。

売上高を引下げ(5200億円>>5100億円)、
営業利益以下を引き上げ
(営業利益:250億円>>300億円、経常利益:320億円>>370億円、
純利益:210億円>>260億円)、また配当金を2円増額しています。

(なお、業績修正は前回も実施しています)

さらに想定為替レートについて、前回に引き続き
今回発表でも円高に傾け、1ドル=105円を100円に、
1ユーロ=115円を110円に見直しました。

16/3期実績の為替レートは1USドル=120円で、
業績に対する為替の影響は売上高が289億円、
営業利益が67億円、経常利益が85億円のプラスでしたので、
今期はこれが剥落する格好です。

想定為替レートは2度に渡り見直されてきましたが、
現在の実勢レートで行けば減益幅は縮小することになります。

エンジニアリングプラスチックスや、独自性の高い芳香族化学品
において採算性が想定以上に拡大している点から、
通期業績も上振れ期待が大きいのではないかと思われます。

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