【22年2月18日】これからしばらくGLAFXのトレード検証も兼ねて、チャートを題材に少しずつ何か書いていこうと思っています。ちょうど良いタイミングで盟友の水上紀行さんが、このコラムに戻って相場についてのコメントを更新してくれたので、このウェブサイトを一緒にもっと盛り上げられればいいなと思っています。今回は昨晩115円を下抜けてきたUSDJPYについて書いていきます。

私はここ数年値動きが鈍いUSDJPYを、あまりトレードすることがなかったのですが、珍しくこの1週間はGLAFXでも3度のエントリーがありました。下のチャートは2月3日から今朝8時にかけての1時間足チャートになります。

USDJPY1時間足チャート

USDJPYは2月3日のECBでEURが急騰したことをきっかけに,EURJPYの買いとともに上昇を始め、1週間後の2月10日の夜中には、1月4日以来の116.30近辺の高値にまで達しました。ふたつの赤い上向き矢印は、GLAFXで買いエントリーしたところを表しています。グリーンで表されているゾーンは、ロンドン市場での値動きです。GLAFXはロンドン市場を中心としたトレードですので、この時間帯の値動きをわかりやすくしています。最初の矢印ではエントリー後に、日銀が長期金利を抑えるために買いオペを実施する、というニュースが流れたことと、強い米CPIの発表を受けてうまくいったトレードでした。ふたつめの矢印のロングエントリーでは、夜中3時のウクライナ情勢緊迫のニュースで米株が下落、リスクオフとなって円が急騰し、ロスカットされました。その時につけた115.00近辺の安値を週明けの月曜日に再度トライしましたが、下抜けはせず結果的にダブルボトムを形成して、その後115.80台まで上昇しました。一番右の赤い下向き矢印は、ショートのエントリーです。このポジションはその晩に決着がつかず、ほとんど損得なしの手仕舞いで終了しました。

重要なのは一番右の下向き矢印後の値動きなのですが、115.00近辺のダブルボトム後の1波めと2波めで安値、高値ともに切り上げることができましたが、その後もう115.80を超えることができませんでした。そして16日夜に発表された強い米小売売上高をきっかけにUSDJPYとクロス円は下落に転じています。この1時間足チャートで追った値動きを、4時間足で見てみると下図のようになります。

USDJPY4時間足

USDJPYは年初1月4日にまず116.30近辺の高値をつけ、10日後の1月14日には113.50近辺の安値をつけました。水平線1と水平線4がそのまま、今年これまでのUSDJPYのレンジになります。その後水平線3の115.00近辺まで上昇し、そこから再度水平線4まで下落して、ダブルボトムを形成し、水平線3はそのネックラインとなりました。そして115.70近辺の水平線2まで上昇しました。ここは上昇時の強いレジスタンスで、ここを抜けて再び水平線1の高値に到達することとなりました。しかしこの上昇は長くは続かず再び水平線2を下抜けその後はまたレジスタンスラインとなっています。

ここで重要なのは、115.00近辺の水平線3の存在です。ここはダブルボトム時のネックラインであると同時に、ダブルトップ形成後の重要なサポートラインでもありました。115円という区切りの良い数字であったのが大きな理由と思いますが、マーケットがとても意識しているレベルであることはまちがいありません。最後に日足も見てみることにしましょう。

USDJPY日足

こうして日足で見ると、4時間足で目立ったダブルボトムはあまり目立たず、直近のダブルトップのほうが目につきます。ただしこれもまだ右肩が完全に形成されておらず、これからの値動きが注目されます。全体的にはまだ2021年年初からの上昇トレンドは崩れていませんが、116.30近辺で頭を抑えられた印象は受けます。青い矢印はこれからの私のシナリオになりますが、まだ115円が下抜けて間もないので、115円台前半までの戻りはあると思いますが、USDJPYは再び113.50を目指して下落する可能性が高いと思います。

こうしたブログをたまに更新していきたいと思います。これからもGLAFXをよろしくお願いします。

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