ドル/円 1時間足

ドル/円は、現在115.03近辺に下向きの10日移動平均線があり、レジスタンスになっています。

このため、なかなか思うように上がれません。

ただし、1時間足を見ますと、1月12日22時の115.43を起点とする連続陰線が出現しています。

大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線が出現すると、これを埋めようとする習性が相場にあり、これをリターンエースと呼んでいます。

リターンエースとは、テニス用語で相手のサーブを打ち返して得点をとることで、今回の場合、連続陰線というサーブを、あとで打ち返して埋めるという意味で使っています。

今回もそうですが、連続陰線が出現して、すぐに埋めるというわけではなく、それなりの時間をかけて、底固めしてから反発するものです。

では、どうして、それだけの反発力を持つかと言えば、それはマーケットポジションがショートになっているからです。

現段階でも、10日移動平均線によって、上を阻まれているため上げきれませんが、しかし、今のところはそれほど下がりもしません。

これは、今日の場合で言えば、戻り売りをしてショートになったところで、日銀が金融政策決定会合で引き締めについて何も決めなかったため、買戻しが集中して上げ、いったんマーケットポジションがスクエア(ポジションなし)になったためと思われます。

しかし、ロンドンに入って上値も重いので、また売り始めるとショートになり、反発力をつけてくるものと思われます。

今日の11時に114.47を起点に大きめの陽線が出現していますので、それを埋めにかかるかもしれませんが、そこまで売れば、大きな反発力を持つと思います。

リターンエースは、一方向に向かうトレンド相場より、往ったり来たりのレンジ相場で実現しやすく、現在の相場はレンジ相場の形成過程にあると見ています。