【22年2月8日】昨年9月13日にGLAFXの配信を始めて5か月、準備期間を入れるとちょうど半年がたちます。今までトレード一筋でやってきて、FXのトレードの結果としてお金をもらうのでなく、FXに関するメールを配信することによって、お金をもらうということを初めて経験しました。私はFXを教えるということでなく、自分のトレードの実践を紹介して、それによってメール購読料を戴くことを考えていましたので、最初からこれは並大抵なことではない、とは覚悟していました。そして、実際自分でトレードする以上に、配信に大きなプレッシャーを感じています。でもこれは当然と言えば当然です。なぜなら、私はトレードの経験は37年ありますが、メール配信の経験はまだ6ヶ月もないからです。これからますますGLAFXのために奮闘していこうと思いますが、今日はGLAFXを始めた初心から現在に至る心境について、ちょっと書きたいと思います。

読者の方はお気づきと思いますが、先日から私はメールで「本日おすすめするエントリー」という言葉を使うのをやめにしました。最近は売買ゾーンについて「本日狙っていくエントリー」というような言葉を使っています。GLAFXを始めた頃からですが、実は「おすすめのトレード」という言葉を使うことに、違和感を感じていました。

私のトレードは、私が考えたシナリオに基づいた売買ゾーンを設定して、そのゾーン内でエントリーできたら、あとはルール通りにロスカットするか利確するというものです。シナリオ通りなら利確ですし、シナリオ通りにならないのなら、ロスカットになります。このように結果がはっきりしている時は、わかりやすいのですが、問題は実勢レートが売買ゾーンのあたりをウロウロして、ロスカットにも利確にもならない時です。そのような時、「どうしたらいいですか」と聞かれるのですが、実際私にもどうしたらいいのかわからないのです。

私がわかるのは、ロスカットのレベルにきたら、シナリオが間違っていたのでロスカット。シナリオ通りなら利確ということなのですが、どちらとも言えない時は、シナリオが合っているのかそうでないのか、さっぱりわからないのです。エントリーをしたものの、エントリーを薦めた自分がどうしたらいいのかわからない、という状態がある中で、「本日おすすめするエントリー」といううたい文句は、とても違和感がありました。今まで何度か言ってきましたが、一旦エントリーしたらその後は相場が上がるのか下がるのか、ロスカットになるか利確になるのか、それは誰にもわからないのです。

先のわからないことが知りたい。だからマーケット参加者は、チャート分析やファンダメンタルズ分析、あるいは専門家の意見を聞いてみたり色々するのですが、ある時期どんなに的中している相場分析ツールがあったとしても、ずっと的中し続けるものなどありません。相場を極めるのに王道などないと思います。だからこそ自分の手の中にある分析ツールを利用して、それを信じて検証を繰り返しながら、淡々とトレードを続けていくしかないと考えています。

この5か月間試行錯誤を繰り返して、エントリー期限を変えたり、売買ゾーン内の注文位置を変えてみたり、スタート時のGLAFXとはだいぶちがった形になりました。ただし、今までの自分の経験や知識に基づいて、値動きを分析してトレードしやすいシナリオを作成し、それに基づいて売買ゾーンを設定するという姿勢だけは変えていません。この姿勢だけは、GLAFXが続くかぎり変わらないと思います。ただ、当たり前の話ですが、私のシナリオが間違っていることも多く、人によって、相場観とシナリオは異なり、売買ゾーンも変わってきます。

もしも読者の方で、今日のGLAFXのシナリオはちがう、自分はちがうシナリオでいく、という考えを持つことができて、それを実行できるのであれば、結果はどうであれ、その行動はすばらしいと思います。37年間生き残ってきた私が考えるマーケットのシナリオは、初心者の方からプロのトレーダーまで、ある程度参考になる点はあると思います。しかし、最終的ににはトレードは自分で考えて行っていかなければなりません。正解がわからない相場の世界で最後に売買を決めるのは、自分自身なのです。

この5か月間、メールやツイッターによって、多くの読者の方たちとの交流を持ち、今まで気づかなかったことを発見したりして、私自身が大変勉強させてもらうことが多かったです。私はトレーダーは自分に自信があるのであれば、メルマガやら色々な副業などせず自分で稼げばいい、と考えて銀行をやめてからは、人づきあいもあまりせず隠遁生活のようなトレードの毎日でした。そして、そのうちこの生活に飽きとわびしさを感じて、何かもっとやってみたいと思っていたところ、縁があってGLAFXを始めることになりました。しかし、自己トレード以外で報酬を得ることに、少なからず抵抗感を抱いていた私は、自分の配信で読者が儲かるのだから、人のためになる、と自分勝手な大義名分を作っていました。でもGLAFXを始めてみて、そんなちっぽけな考え方はまちがいだとわかりました。

自分のトレードだけで食っていく、というのは確かにカッコイイのですが、この生活を続けていくというのは、ずっとハイリスクと背中合わせで生きていくということで、歳をとってくるとこれは肉体的、精神的にかなりしんどいです。GLAFXで、読者のみなさんから購読料をいただき、私は収入のリソースをひとつ増やすことができました。人との交流も増えて精神的にも豊かになり、人のためにと思いこんで始めたことが、実は一番自分のためになっていると気づきました。

これからのことですが、大して変わり映えすることをしようとは思っていません。毎日相場を見続けて、シナリオを考え、売買ゾーンを設定して配信する、ということを勝っても負けても淡々と続けていくつもりです。ただ、トレードは自己責任という、ちょっと私が冷たいと思って違和感を抱いている大前提を超えて、お世話になっている読者に寄り添っていける心情を持ち続けたいと思います。

トレードは孤独な作業で勝ち続けることは難しいです。だからこそ読者のみなさんと一緒に考えて、一緒に狙っていきたいと思います。

たまにこういう青臭いブログを書きますが、次回からはまたFXに密着した題材で書いていきます。