【22年1月13日】FXを始めたばかりの友人と話をしていて、気になったことを今日は書こうと思います。みなさん、大分GLAFXの売買ゾーンでのトレードに慣れてきたと思うのですが、ゾーン内にエントリーを入力する際に、通貨ペアごとにちゃんとロット数を調整していますか? これが本日のテーマです。

ゾーン内にオーダーを置く際、みなさんは自分がFX会社の口座に入金している証拠金や、想定される最大損失額を考慮してロットを入力していると思うのですが、私の気になっていることは、例えば通常USDJPYで売りを5ロット入れている場合、GBPJPYやAUDJPYでも同じ感覚で5ロット入力していませんか、ということです。

現在USDJPYのレートは114.50近辺で、GBPJPYとAUDJPYはそれぞれ157.00と83.50近辺です。この意味は、1USDと1GBPと1AUDでは価値がちがうということです。分かり易く1番数字が大きいGBPを基準にして言えば、GBPの価値はおよそUSDの1.37倍でAUDの1.88倍です。言葉を換えると、もしみなさんが、GBPJPYで5ロットショートすると、それはUSDJPYのショートを6.85ロット、AUDJPYでは9.4ロットショートすることと、同じことになるのです。

私の友人はGLAFXが3通貨ペアで売買ゾーンを設定すると、証拠金の不足に注意というアラートがでやすくなると言っていましたが、これはGBPをトレードする時に一番多くでると思います。AUDやNZDの時は少ないはずです。ヒロセ通商を例にあげると、平均的なFX会社の証拠金の算出方法は、レートx1ロットあたりの通貨数量(だいたいの場合1000通貨)x4%の金額となっています。なので数字が大きいGBPをトレードする時、USDやAUDより証拠金が多く必要になるのは、当たり前のことなのです。

証拠金も気になる点ではあるのですが、何よりもみなさんがトレードする時のポジションサイズ、つまりロット数が気になります。全通貨ペア1ロットでトレードする場合、価値(レート)がちがうのですから、リスク量も変わってきます。通貨ペアのその時々のボラティリティによって一概には言えませんが、私がよく推奨する通貨ペアで、例えばUSDJPYを1として、他通貨で1ロット数をトレードしようとする場合、EURは1ロットにつきUSDJPYの約2割増し、GBPは4割増し、AUDは逆に3割減のポジションが、USDJPYの1ロットのポジションと同等のリスク量になる、ということを目安として覚えておいてください。

相場が変動するにしたがって、この通貨間の価値は変わります。私は長年米系銀行でディーラーをしていましので、例えば1日のロスリミットは10万ドルまで、とドル価で設定されていました。1ドル100円の時は10万ドルは1000万円です。1日1千万円負けるとロスカットしなければなりませんでした。ところが1ドル80円の円高の時では、800万円負けただけで10万ドルのロスカットになります。逆に120円の円安時には1200万円まで負けても大丈夫なのです。

ちょっと話が脱線しましたが、勝ち負けの他にもこうした通貨間の価値の変動で、色々な影響を受けます、FX会社が毎週必要証拠金一覧表を更新しているのもそのためです。とにかく初心者の方や小さめのリスクを取られている方は、こうした通貨別のポジションのサイズについても注意してください。