【22年5月18日】先週はUSDJPYクロス円が下落に転じ、米CPIでUSDが乱高下し、波乱の1週間になりました。USDJPYがカンカンの強気だった私には、苦労の多い1週間でした。今日はそのトレードの一部もご紹介したいと思います。

最初にお断りしておきますが、GLAFXを除く私自身のトレードは、自慢できる良いお手本になるようなトレードではないです。むしろ試行錯誤の、理想のトレードとはかけ離れたトレードです。私はどちらかと言うと、不器用なトレーダーです。例えて言うなら、湯気があがっているお湯を目の前に、「熱そうだ」とは考えるものの、本当に熱いのか実際に手を入れてみて、やけどして「本当に熱い!」と初めて理解するようなトレーダーなのです。自分自身で四苦八苦しながらトレードし、痛い目を体感して、相場の感触を得ていくという遠回りのやり方ですが、その結果がGLAFXの毎日の配信に繋がっています。今日は相場分析というよりも、そういったことを書いていこうと思います。

私が現在使っているFX業者は3社です。専業トレーダーになりたての頃、どの業者が良いのかわからなかったので、ネットで調べたりして、外為どっとコム、ヒロセ通商、GMOクリック証券、外為オンライン、FXCM、DMM.com証券に、法人口座開設を申し込みました。その結果、GMOとDMMを除く4社で口座が開設できました。G社とD社からは、審査に通らなかった旨の通知がきました。理由はわかりませんが、プロお断りの業者だからだと言う噂を聞きました。真偽は定かでははりません。

最初のうちは、上の4社でトレードをしたのですが、やっているうちに4社もトレードには必要ないとわかりました。そのうち、外為オンラインは、今はどうかわかりませんが、どうも初心者向けの会社のような気がして、使うのをやめました。FXCMはある時、露骨なストップ狩りをされて、それから使わなくなり、しばらくして楽天証券に買収されてからは、1度も使っていません。こうして、外為どっとコムとヒロセが残りました。どちらもベンダーとして、同じソフトウェアを使っているので、取引形態と報告書などのフォーマットが似ていて、私にとっては使いやすい業者です。

GLAFXのトレードでは、専らヒロセ通商でエントリーしています。GLAFXの動画は、ヒロセのプラットホームを使って解説していて、会員の方たちもヒロセを使っている人たちが多いからです。約定したかどうかの判定も、ヒロセを基準に行っています。ただ、外為どっとコムも、ヒロセのようにラーメンやパスタはくれませんが、良い会社だと思います。スプレッドも安定していて、スワップレートもフェアです。最近スマホ用のアプリを刷新して、こちらはとても使いやすいと思います。私自身のメインのトレードは、この外為どっとコムの、外為ネクストネオ、というプラットホームを使って行っています。

こうしてこの2社でのトレードが、長く続いたのですが、今年2月になってOANDA証券の取締役のYさんから連絡が入りました。彼は、私が最初にドイツ系銀行でディーラーを始めた時の先輩ディーラーです。途中音信不通の時期もありましたが、ともに21世紀まで銀行ディーラーとして生き残った盟友です。話はOANDA社が扱っているMT5という商品のスプレッドや約定状況のテストをしたいので、モニターとしてトレードしてもらえないか、という相談でした。私は引き受けて口座開設して100万円を入金して、そこでトレードを始めました。テストは1か月だけで終了したのですが、その後そのままOANDAでトレードを続けています。というわけで、現在使っているFX業者は3社となりました。そのうち今回は、100万円証拠金の、OANDAでの私の取引の一部をお見せすることにします。

100万円の証拠金だと、ロットはどれくらいでトレードするのが妥当なのでしょうか。法人口座なので、個人口座より大きなロットを持つことはできますが、私は30万通貨ぐらいまでを最大額として、1度の損失も証拠金の10%を超えない程度でトレードを行う、という自己ルールでトレードしています。このOANDAが扱うMT5というのは、どちらかというと上級者向けで、使い方が難しい部分があります。スマホアプリでの取引方法が、未だによくわからないので、机の前で張り付いてトレードする、スキャルっぽいトレード専用に使っています。また、4月にはUSDJPYロングのスイング用としても使いました。4月は成績が良く、100万円が140万円ほどになりましたが、月末に40万円は出金して、今月はまた100万円証拠金でスタートしています。

というわけで、前置きが長くなりましたが、先週のマーケットと私がしたトレードについて書いていこうと思います。まず、連休前ですが、日銀の金融政策会合で、金融緩和政策の継続がはっきりしたところで、USDJPYは131.25まで上昇し、その後日本が連休に入ったところで、USDJPYの上昇が一服し、一時128円半ばまで下落しましたが、連休終了となる5月6日の金曜日には、再び130円台まで上昇し、連休明けには再びUSDJPY上昇の機運が盛り上がっていました。

5月6日金曜日のGLAFXで、USDJPYの買いゾーンを130.35-15に設定して、押し目買いを確信していた私は、9日の月曜日を迎えて、USDJPYについてはカンカンの強気でした。この日東京は、130円半ばからのスタートで、月曜日にUSDJPYが上昇することが多いことから、この日のうちに131.25の高値を更新して、132円に向かうと考えていました。

下の取引記録は、私が9日の月曜日にOANDAで行ったトレードの記録です。ここにでている約定日時ですが、OANDAは外国の会社で、約定時間が日本時間になっていません。なぜか、GMT+3ということなので、6時間足して考えてください。例えば下表最初の05/09 01:29:36 であれば、この日本時間は、9日午前7時29分になります。この日のトレードは、金曜日にロングしたUSDJPYの一部利食いから始めています。夕方4時半に、131.263の利食い売りができる頃(10:25:40)までは順調だったのですが、そううまくは続きませんでした。

130.797の買い(15:14:51)は、GLAFXの買いゾーンだった130.80-130.60の130.80が約定したタイミングで買ったと思いますが、その20分後には130.50で一度投げています。私はロスカットは、GLAFXと同じにすることもありますが、10pipsほど上下にずらすこともあります。この時は、130.50を安値にして、USDJPYはまた上昇してしまいました。そこで130.602と130.587で買い直していますが、ひとつは130.759で売ったものの、もうひとつは130.45で損切りしています。そしてGLAFXがロスカットになった130.40の後、これはいよいよダメだろうと考えて、最後に130.323を売っています。これは利益がでていますが、GW前に仕込んでいた玉です。OANDAでのUSDJPYのロングのスイングのトレードはここで終了したのです。ところで、こんなトレードをしていて、この日GLAFXで推奨したUSDJPYの買いゾーンのトレードと、GBPUSDの売りゾーン、1.2340-1.2360のトレードはしっかりやっているのか、と聞かれそうですが、ヒロセでしっかりやって、ロスカットも下のようにちゃんとやっています。

ちょっと画面を大きくする方法がわからず、小さい字ですみません。USDJPYを130.40でロスカットして、利益がでているトレードは、GW中に下落したところを買ったポジションになります。GBPUSDはショートの感触があまり良くなかったので、売り増ししたりすることなく、すなおに1.2380でロスカットしました。

ということで、USDJPYがカンカンの強気だった私は、この日にUSDJPYが高値を10pipsばかり更新しただけで、130円台半ばを支えることができず下落していったことで、130.30-40でこれまでのロングを全面撤退しました。外為どっとコムでも、かなりロングがありましたが、全部閉めました。この日の下落は、私にとってはショックでしたが、私の体感が、上昇を継続するならば、この値動きはどう考えてもおかしい、と訴えていました。そしてこの日から今日まで、私はまだUSDJPYをしっかりロングしていませんし、GLAFXでも買いゾーンを設定していません。その後USDJPYはしばらく130円台にとどまって、米CPI後は130.80近辺まで上昇しましたが、結局は長続きせず、12日には127.50の安値をつけ、現在に至っています。私はUSDJPYが再び上昇する気配があれば、喜んでロングしていくつもりですが、まだその時期ではないと、この時受けた痛みが私に訴えています。

こうしてGW週明け初日にがっかりした結果を迎え、翌日10日は大したトレードはありませんでした。月曜日の後、先週GLAFXはエントリーがありませんでしたが、この日もAUDUSDの売りゾーンを設定してノーエントリーでした。11日は21時30分の米CPIが注目されましたが、発表後にUSDは上昇したものの、その後全戻しの下落、そして再び上昇という乱高下でした。トレーダーは相当混乱したと思いますが、私も混乱しました。USD上昇後の下落で、私はそのままUSDが下落を続けるとも考えませんでしたが、USD下落時にクロス円が堅調だったので、このままクロス円を買えると考えてしまいました。

上の悲惨なトレードを見てください。これは米CPI後に上昇していたUSDが下落に転じ、クロス円は上昇したのでGBPJPYを打診で買ってみたところ、感じが良かったので、GBPJPYを買い増し、AUDJPYもロングして就寝したところ、寝ている間にロスカットされた結果です。これがうまくいっていれば、翌日GLAFXでの推奨も考えたところですが、しなくてよかったです。でも夜中3時過ぎに目が覚めた時に、すべての失敗を悟り、AUDUSDとNZDUSDを打診売りし、USDJPYも試しに買ってみて感じが悪く、そこでGBPJPYを少しショートして再び就寝しました。最初のうち、まだポジションに自信が持てず、迷いもあって小刻みなトレードをしていますが、私はこうやってでしか、相場の方向性に確信が持てないのです。でも続けていれば光は見えてくる、といつも信じてトレードをしています。

だんだん調子がでてきて、USDJPY以外のUSD上昇相場を確信しました。GLAFXでもEURUSD,AUDUSD,NZDUSDでの売りゾーンを繰り返し設定しましたが、エントリーはできませんでした。その後週末まで、好調なトレードが続きました。

特にEURUSDの1.0470近辺の売りが、スキャルっぽいトレードもうまく回転が効いて、利益になっています。ただ、この時はGLAFXの配信後のトレードで、EURUSDの売りゾーンは設定できませんでした。しかしこの時の成功体験が、結局昨日の失敗に繋がっています。絶対の自信で設定した1.0470近辺の売りが、あっさりロスカットされてしまいました。昨日は自分自身も大きく損失をだしましたが、会員のみなさんも巻き込む結果になってしまいました。

ということで、ごく一部ですが、今回私自身のトレードを、初めてみなさんに公開しました。あまりうまいトレードではありませんが、ロスカットをしっかりやっていることをご理解いただけたと思います。私は塩漬けは絶対しません。塩漬けは、精神衛生上にも良いことはなく、新たなトレードチャンスを喪失させるだけだと考えています。トレードの目的や手法によって、3社を使い分けていますが、OANDAは言ってみれば斥候のような役割が大きいです。打診売りや買いを繰り返して、私なりの相場の感触をつかむためのトレードが多いです。一歩間違えるとポジポジ病になるような手法でもあるので、これは自分自身に合うスタイルを身に着けて、それを向上させていただくしかないと思います。今週USD買いのトレードがうまく機能しなくなったことで、相場はこれからレンジ相場に入り、難しい局面となる見通しですが、これからも精進を続けていきたいと思います。

何度も繰り返しますが、私のトレードは結局、勝率が6割強といったところです。これをご理解していただいた上で、GLAFXをご購読いただけるとありがたいです。本業は、あくまでも自己売買ですが、毎日の会員様への配信も、一生懸命やっております。どうぞよろしくお願いいたします。

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