【22年7月28日】7月のFOMCが終了しました。結果は6月に続き0.75%の利上げ。6月と合わせて、利上げ幅は1.5%になりました。未明のFOMC発表から今朝にかけて、USDJPYは137円台半ばから136円台前半まで下落しています。今回のFOMC前後の一連の値動きから、USDJPYは今までの上昇相場から調整局面に入った可能性が高くなったと思います。

USDJPYは先々週に139.40近辺の高値をつけた後、先週には135円台半ばまで下落しています。強い米消費者物価指数の発表を受けて、市場が一時1%の利上げを織り込んで139円台に上昇し、その後予想幅が0.75%に落ち着いた後、米PMIの悪化という材料を受けて、米景気のリセッション入りが懸念され,一時的に135円台半ばまで下落したのです。これまで、日米金利差の拡大と、日本の輸入物価上昇による貿易赤字拡大を受けて、3月からやっつけ仕事的にUSDJPYは上昇してきましたが、ここでようやく変調の兆しが見えてきたようです。

上のチャートはUSDJPYの日足になります。3月からずっと上昇トレンドが続いています。現在も上昇チャネル内にはあるのですが、上昇の勢いは鈍っていて、チャネル下限のトレンドラインを下抜けしそうです。下のチャートは、日足を1時間足に換えて拡大したものです。1時間足では、先週まで押し安値が136.50近辺にあり、これを22日のPMIの悪化を受けて下抜けしています。つまり、1時間足ベースでは、先週金曜日にUSDJPYの上昇トレンドは終了しているのです。

今後の動きですが、日足のチャートにA,B,Cの今後の予測を書いてみました。Aはこのままチャネル下限を割らずに、再び上昇していくパターンですが、このブログを書き始めた時、実勢レートは136.30近辺だったのですが、現在135.60近辺まで下落していて、このチャネル下限を下抜けする勢いです。騰勢の衰えから見てもこれはちょっと可能性が低くなりました。

Bのパターンですが、これは下落調整幅が比較的少なく、どちらかというと時間調整が主になる調整です。この場合、134.40前後を割らない前提です。この134.40近辺を日足の押し安値と考えるトレーダーもいると思われるので、重要なサポートゾーンだと言えます。134.40-136.40あたりのレンジで推移して、最終的に上抜けするというのは、50%ぐらいの確率でありだと思います。

最後のCのパターンですが、これを私は本命視していますが、可能性はBのパターンと半々ぐらいだと思います。重要なのは、131.40近辺の押し安値を割らないことです。ここが割れてしまうと、日足ベースでも上昇トレンドは終了します。

ご存じのように、これを書いている間に、USDJPYがどんどん下落していっています。自分のトレードも忙しくなってきているので、今日のブログはこのあたりでおしまいにします。

最後に上昇トレンドが継続するとして、下落調整の終了は昨晩の137.50を上抜けした時。そして上昇再開は、138円台にしっかり乗せてきた時だと思います。もしそうなるとするなら、時期としては早くても8月下旬になるのではないかと考えています。

いずれにせよ、しばらくの間、USDJPYはショートで回転させたほうが効率は良いと思います。