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グローバルリンクアドバイザーズ株式会社

中国株通信 vol.4308

金山軟件(03888):今年も株価好調のキングソフト、時価総額はまだ安い

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▽金山軟件 (キングソフト)(03888)

市場平均予想(単位:百万人民元、ただしEPS、配当は人民元)
          売上  純利益  EPS   PER   配当  利回り
12年12月(実績) 1,411   433  0.37  65.3  0.09  0.37%
13年12月(実績) 2,173   627  0.51  47.4  0.12  0.50%
14年12月(予想) 3,113   862  0.69  35.0  0.15  0.62%
15年12月(予想) 4,324  1228  0.97  24.9  0.17  0.70%
16年12月(予想) 6,006  1797  1.43  16.9  0.30  1.24%
現株価 30.55HKドル、 タ-ゲットプライス 31.45HKドル
リコメンド BUY(BUY-ADD-HOLD-REDUCE-SELLの5段階評価)

※※※※※※※※※※※※※
<目次>
1) 今年も株価好調のキングソフト、時価総額はまだ安い
2) 2013年決算~5割超の増収増益、純利益率31%
3) グローバル・モバイル・インターネットの会社へ躍進
4) 財務グラフとチャート分析
5) 総合評価
※※※※※※※※※※※※※

1) 今年も株価好調のキングソフト、時価総額はまだ安い

2013年2月に数年ぶりに金山軟件(キングソフト)を取り上げたのは、
ソフトウェア会社から総合的なインターネット企業へ、そしてスマホ
を中心とするモバイル端末へ収入源を移行している点に注目しまし
た。そしてその時の株価6香港ドル台から、以降3度の追跡調査を経
て、現在株価は30香港ドル台にまで伸び上がりました。この間全体相
場は下がっているので、如何に同社のビジネスモデルが好転してきて
いるかを示すものと思います。

昨年9月配信時の株価は19香港ドル台でしたが、モバイルでの収益化が
進めばこの先「20香港ドル、30香港ドル台と伸びて行く事も可能」と
しておりました。ただ当時短期的には加熱していたので、一旦調整
後、再び株価が「最高値を抜く瞬間が買い時」とも結んでいました。
そしてその高値更新のタイミングは今年1月に起き、すでに年初来で株
価は3割以上上昇しているところです。

ただ一年間で株価は4倍となり、PERも35倍です。これ以上株価は上がら
ないのではないかと、高値警戒感も出てくる頃と思われますが、ま
だこの会社の株価がインターネット企業として、特にモバイル市場を
背景に伸び出して1年少しです。このような状況は、まだ株価が数十ド
ルだった5年以上前のテンセントにもあったように思います。当時のテ
ンセントの株価も上場から10数倍となっていましたが、長期的なイン
ターネットの成長のごく初期に過ぎませんでした。

そしてこれだけ株価の伸びたキングソフトの時価総額はまだ4,500億円
程度でしかありません。市場をがっちり掴んだインターネット企業で
あれば数兆円~数十兆円の時価総額評価が当たり前となっている中
で、4,500億円というのは小さな金額です。類似例として1年半ほど前
から米国上場の奇虎360科技(QIHU)の快進撃に注目してきました。そ
の当時奇虎360科技の時価総額は今のキングソフトより小さかった程で
したが、現在1兆2千億円の時価総額となっています。

また先日米フェイスブック(FB)は従業員55名、売上高20億円程度で
設立から3年しか経たないWhatsAppというベンチャー企業に2兆円とい
う買収金額を付けました。最新Google Playからの米国モバイルアプ
リ・ダウンロードランキングでは、そのWhatsApp社のチャットアプリ
を僅かに抑え、堂々5位に入っているのがキングソフト社の「Clean 
Master」です(1位はフェイスブックのアプリ)。このアプリはスマ
ホ・タブレット向けユーティリティーソフトです。キングソフトのセ
キュリティーやユーティリティーツールのアプリは数種類あるのです
が、合計で3億2,950万人のユーザーを持ち、うち半数が中国以外か
ら、とグローバル化しています。そのキングソフトの価値がまだ4,500
億円程度というのは、WhatsAppの2兆円から見ても安いと思います。

2) 2013年決算~5割超の増収増益、純利益率31%

■ 2013年決算
オンラインゲーム 10億9,591万香港ドル  28.7%増
ソフトウェア   10億5,572万香港ドル  94.0%増
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売上高合計    21億7,326万香港ドル  54.0%増
営業利益      6億4,320万香港ドル  57.5%増
純利益       6億7,074万香港ドル  55.1%増
一株利益       0.5812香港ドル(希薄化後:0.5519香港ドル)
期末配当       0.12香港ドル予定(前年:0.11香港ドル)
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粗利益率      83.5%(前年: 83.3%)
営業利益率     29.6%(前年: 28.9%)
純利益率      30.9%(前年: 30.7%)

約31%という非常に高い最終利益率を持ちつつ、前期は売上・利益と
も+50%台の大幅成長となりました。

オンラインゲームは部門売上の半分近くを占める主力ゲーム作品が引
き続き好調で、秋にその拡張パッケージを投入したことが効きまし
た。ただゲーム部門売上は、3ヶ月ごとで見ると少し成長率が鈍化して
います。

同社の業績を大きく牽引しているのがゲーム以外のソフトウェア部門
であり、これこそがここ1年での同社の変革を表します。この部門はモ
バイル端末から収益化を果たしてきている点に注目できます。ソフト
ウェア部門は大きく分けて2つに分かれ、一つは「キングソフト・イン
ターネット・ソフトウェア・ホールディングス(以下「KIS」)」とい
う子会社の行うセキュリティーソフトを中心とする部門で、それとは
別の子会社にして販売している「WPSキングソフト・オフィス」という
製品もあります。どちらとも好調に推移しています。そしてどちらも
スマホ・タブレットを対象としたモバイルバージョンのアプリがあ
り、モバイル製品は業績成長の要となるものです。

「KIS」部門最大のヒットアプリが前述の「Clean Master」という
ツールで、これはスマホやタブレットのメモリー領域を拡大し、余計
なデータを削除して軽くし、さらにセキュリティー対策にもなる便利
なソフトです。「Clean Master」は中国製のアプリとしては世界で最
も多くダウンロードされているもので、米国でもトップ5に入ってい
ます。また同社は中国においてインターネットセキュリティー第2位の
会社でもあります(1位は奇虎360科技)。

WPSオフィスはマイクロソフト社の「オフィス」を真似たものですが、
海賊版ではなく、著作権のある正規ソフトウェアです。中国では少し
ずつ知的財産権保護の動きが見られ、大手企業を中心に同社の格安な
オフィス製品の導入が進んでいます。また個人向けを対象にした同モ
バイル用アプリも多くダウンロードされており、中国以外にも普及拡
大しています。

3) グローバル・モバイル・インターネットの会社へ躍進

「Clean Master」をはじめ、「KIS」部門のセキュリティー関連のソ
フトは基本無料です。ここに同社がインターネット企業として進化し
た姿が見られます。これまでの同社は、金蝶国際(キンデー・イン
ターナショナル、00268)のように、有料のソフトウェアを販売する純
粋なソフトウェア会社でした。一方テンセントや奇虎360科技、バイ
ドゥ、グーグル、フェイスブックのようなインターネット企業は、基
本無料の利便的サービスを提供し、そこから広告収入や課金型の無料
ゲームに繋げて収益化を図るという違いがあります。無料ビジネスの
ポイントは交通量(ネット世界を行き交う人のトラフィック量)の多
さにあり、億人単位の人がそのサービスを利用することで収益化に繋
がります。

キングソフトは無料の各種アプリを配信して多くのインターネット・
トラフィック量を掴み、そしてテンセントやバイドゥ、アリババなど
多くのネット企業と戦略提携し、自らのトラフィックを提携先のeコ
マースサイトや検索サイトに誘導して広告収入や手数料を得ていま
す。また「KIS」には400種を超えるゲームを用意するプラットフォー
ムがあり、「cheetah」という無料ブラウザーからはduba.comという自
社ポータルサイトへ誘導します。これらが互いに絡み合い、実際に同
社は無料のソフトウェアから多くの収益を稼ぎだしました。

そしてソフトウェア会社からインターネット企業へと変身しただけで
なく、これまで書いてきたようにスマホとタブレットへ重点を移すモ
バイル戦略を進めています。ターゲット地域は国内だけでなく、海外
比率を5割以上とするグローバル企業です。単なる中国国内のソフト会
社から、グローバル・モバイル・インターネット企業の方向へ舵を切
り出した同社には無限の可能性が開けてきました。世界のモバイル広
告市場は今後数年で劇的に膨張すると予想されるからです。

さらに同社は事業の中身を変えただけでなく、資本政策にも積極的で
す。「KIS」部門を分離独立(スピンオフ)させ、単独でニューヨーク
かナスダックへ上場させる計画を進めています(上場後も「KIS」をキ
ングソフトが最大出資する子会社の形で残し、香港上場企業の連結対
象として残されます)。さらに「中国のアップル」と呼ばれ、急激に
スマホの販売シェアを伸ばしている小米科技にキングソフト子会社の
ゲーム企業に出資させました。小米科技の創業者は「中国のスティー
ブ・ジョブズ」とも言われる雷軍氏ですが、その雷軍氏はキングソフ
トの会長を兼ねています。爆発的に売れている小米のスマホ画面に
は、予めキングソフトのゲームサイト入り口やセキュリティーソフト
が用意されることでしょう。

4) 財務グラフとチャート分析

■ キングソフトの財務グラフ一覧と週足チャート
http://mailsrc.gladv.co.jp/china/3888.png

業績の伸びと株価の伸びは一致しており、12年にインターネット企業
へと脱皮し、13年にはモバイル企業として飛躍した事がグラフに表れ
ています。この方向性は正しく、今後もうまく市場の波に乗れれば、
ここからさらに加速度的に業績グラフは伸び上がって行くと思いま
す。丁度インターネット企業として本領を表し始めたテンセントの5年
ほど前をイメージできると思います。

多くのネット企業がそうであるように、同社の利益率は高く、バラン
スシートも現金潤沢で、その資金を買収や研究開発に惜しみなく注ぎ
込んで事業を拡大しています。同社ROEは4.1ポイント伸びて22.8%
となりました。

株価は12年後半に上昇転換し、ここまでに4度の調整ベースをいずれも
上抜けに成功してきました。40週線(200日線)にはタッチすることも
なく、10週線がサポートとなって長期上昇の続く非常に強い形です。
これほど長期間も10週線を大きく下抜けることなく上昇を続けること
は並大抵のことではありません。殆どの場合、こういうケースはその
企業に革新的な何かが起きていることを示唆するチャートの形です。

5) 総合評価
総合評価:☆☆☆☆
(スター銘柄の要素を備える銘柄)

1年以上も同社株を重点的に追い続けてきましたが、今の感想はまだま
だ多くの可能性を残している企業という印象です。同社からはさらな
る飛躍や成長の芽が放射状に出ており、それはインターネットビジネ
スの原則を押さえ出したことと、モバイル化、グローバル化、クラウ
ド化への変革が絡み合って収益機会を広げているようです。そして世
界最大級のダウンロードアプリを制作する能力もあり、さらに米国上
場や小米との資本提携など、成長への手を次々に打ち、末恐ろしいほ
どの活力を感じます。

確かに株価は4倍以上となり、PER35倍に割安感ありません。しかしテ
ンセントやバイドゥもそのような時期を経て今の時価総額5兆円、13兆
円へと上がってきました。同時に短期には何が起きるか分からず、テ
ンセント、バイドゥ、アップルでさえ、後に数倍となる直前に、市況
ムードが変われば一旦半値水準に落ちたこともあります。キングソフ
トにおいても、高い株価評価を崩さずに、安定的に上昇し続けるとは
限りませんが、長期的な先高感をしっかりと持って、その成長を追い
かけ続けたい銘柄と思います。財務的にはスター銘柄の各要素を備え
ています。

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今回の配信は以上です。

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2014年4月1日(火)
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