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【銘柄紹介レポート】(2014年7月23日に発信したレポートです)

■無線接続の時代に乗るスカイワークス・ソリューションズ(SWKS)
~IOT(Internet of Things)の最有力銘柄

基本情報: Skyworks Solutions Inc(ナスダック証券取引所)
ティッカー : SWKS
業種    : 半導体メーカー
最新株価 : $54.22 (2014/07/22)
時価総額 : 102億ドル
EPS成長率 : +40.5%('14年9月期予想ベース)
予想PER  :  17.5倍('14年9月期予想ベース)

□ロゴ・製品・社内イメージ画像
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(1)スマホメーカーから多大な支持を寄せる半導体チップメーカー

 スカイワークス・ソリューションズは米国マサチューセッツ州にある半導体チップメーカーです。2002年設立の同社は以前から無線通信に関わる半導体製品を主力としていました。10年前の同社売上高は7億ドル台後半であり、そして09年9月期の同社売上高は丁度8億米ドルにすぎなかったことから、目立った成長は見られなかった模様です。ところが2010年9月期に売上高を10億ドル台に乗せた頃からぐんぐんと成長加速し、今期は22億ドル台の売上が予想されています。

 この変化の背景に何があったのか?、と考えれば、07年に発売されたiPhoneが興味を持って「どんなものか」と市場で試されはじめ(当時この新製品は市場で失敗するという大手金融機関からのアナリストレポートもあったほど)、やがて圧倒的な支持を得て、アップル以外からも続々とスマートフォンが登場し、さらにタブレットの登場もあってこれらのハンドセットが一般的に普及しだしたのが2010年頃ではないかと思います。昨年は中国を初め新興国で格安スマホが大ブームとなりました。スマホ、タブレットの普及がスカイワークスにとってブレークスルーになったと思われます。

 同社自身の会社紹介文章によると、「スカイワークス・ソリューションズはアナログ/混合信号半導体の革新企業で、コアテクノロジーを活用し、車載、ブロードバンド、セルラー インフラ、エネルギー管理、工業、医療、軍事、そしてモバイル ハンドセットなどのアプリケーションをサポートする多様な標準およびカスタムの線形製品を提供しています。 当社の製品ラインには、アンプ、アッテネータ、ディテクタ、ダイオード、方向性カプラ、フロントエンドモジュール、ハイブリッド、インフラRFサブシステム、ミキサ/ディモジュレータ、フェイズ・シフタ、PLL/シンセサイザ/VCO、パワー・デバイダ/コンバイナ、受信機、スイッチ、工業用セラミックなどがある」とのことです。

(2)どのような製品を作っているのか?

 無線通信技術に必要な半導体製品を製造する同社の技術はあまりに専門的で難しく、製品も多岐に及びます。一目で同社の作っている製品のイメージ図を出すと、以下のような感じになります。

□製品のイメージ図
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 上の図はスマートフォンの中身ですが、色のついている部分が同社の提供する半導体製品です。高速携帯通信の規格であるLTEやWiFiなどのブロードバンド無線通信を可能とする為の統合型ワイヤレス周波数のソリューション、電力アンプモジュール、フロントエンドモジュール、ジョットキー ダイオード、スイッチなどの製品があります。以前の携帯電話機を含めると、世界の携帯電話の10億台近くは何らかの同社製部品が入っていると思われます。

 スマホ、タブレットなどのハンドセット機器は年々要求される能力が向上しており、より大量のデータ通信を安全なセキュリティー環境で行える高度で複雑な接続技術が求められます。同社ロゴの横に「ブレークスルー」と「シンプリシティ」と書かれているように、研究開発を中心に革新的な製品を、最大限シンプルな処方(ソリューション)で顧客に提供することをモットーとしている会社です。顧客にはシスコ、エリクソン、フォックスコン(iPhone, iPadの製造請負業者)、GE、グーグル、LG、ノキア、サムスン、中興通信、富士通などがあります。秋に発売が予定されるiPhone 6のサプライヤーとしても有名です。工場は米国内を中心とするほか、メキシコ、欧州、アジアにもあり、従業員5千人という規模の会社です。

 同社製品はモバイル機器以外にも車載、医療機器、省エネ管理ツール、軍事技術、工業・産業向けにも多くの製品を提供し、売上の3割は「モバイル以外」という状況です。

(3)直近四半期決算ではさらに成長加速

□株価チャート
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 長年10ドル以下だった同社株価が上昇しだしたのは前述のように業績が拡大し始めた2010年頃からで、2011年には37ドル台を記録しました。その後大きな調整に入りましたが、今年はすでに年初来で90%もの上昇となっています。これは一つにはiPhone 6の期待感もありますが、後で見るようにスマートフォン以外、あらゆるデバイス(車載、家電など)で無線通信を必要とする時代が来ることを予見しているようにも思います。最近の週足チャートは、連続的にカップやハンドル、或いはフラットベースから出来高を増して上にブレークアウトする強い形が見られます。業績の成長に乗っている時のチャートは大抵このパターンになります。先週発表された同社第3四半期(4-6月期)は一段と強い内容で、翌日(18日、金曜)の同社株価は+14%もの大幅上昇で最高値を更新したばかりです。

□四半期毎の業績推移
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9月決算期の同社は前週木曜引け後に第3四半期決算を発表しました。その一ヶ月前の6月前半に同社は同四半期の業績予想として、売上高5億7,000万ドル(前年同期比+30.7%増に相当)、調整後一株利益80セント(前年同期比+48.1%に相当)をガイダンスとして発表しておりました。結果は売上高+34.6%増の5億8,700万ドル、一株利益+53.7%増の83セントで着地し、どちらも19名による直前のアナリスト予想平均を大きく超えました。同社売上高の約4割は電力アンプチップ製品から来ており、3割はモバイル製品の統合的ソリューション、残り3割はモバイル以外(車載、家電製品、医療機器、航空・宇宙関連、軍事)からとなっています。

 同社の利益はこれで8四半期連続してより成長加速しています。そして同社CEOは次の四半期(7-9月期)は今回よりも一段と強い成長になるだろうと予想しております。アナリストは平均的にそこまで強い予想を現時点でしておらず、今後予想の上方修正が続くものと思います。

 予想以上の成長が続いており、将来についても一段とヒートアップした予想となっていることから、同社株価は翌金曜日に大きく跳ね上がり、今週月曜も続伸しました。年次ベースで見ると以下のような財務グラフとなります。

(4)バランスシートは大変健全

□売上・利益の推移とバランスシートの推移
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 ここ3年ほど従業員一人当たりの売上高が大きく増加傾向にあり、同社の総資産回転率も向上してきています。粗利益利率水準は43%前後であまり変わりませんが、純利益率が上昇傾向にあり、ROEも今後上昇して行けると思います。前期のROEは13.9%でしたが今後20%台を目指すことになりそうです。バランスシートは大変健全で、自社株買いも行っています。

(5)IOT(Internet of Things)の最有力銘柄

 同社CEOは好調な決算がiPhone 6を初めとするハンドセットが牽引しているものの、需要はそれだけでなく幅広い分野から来ていると述べています。そして同社の成長ステージは(スマートフォンだけでない)新たなフェーズに入り、それは世界のあらゆるものが無線通信で繋がる「インターネット・オブ・シングス(Internet of things, IOT)」の時代に入った事から来る成長とも言っております。

 インターネット・オブ・シングスは最近注目されているIT用語ですが、PCやスマホだけでなく、今後時計型やサングラス型などのウェアラブル機器が出現し、テレビ、エアコン、冷蔵庫などの家電製品のプログラムはさらに高度化されてネットに繋がり、未来の車を思わせるテスラ社の車がすでにアプリで操作され、さらには自動操作もできる日も近い事など、あらゆるものがアプリ(プログラミング)で動き、無線によってインターネットに繋がる世界の事です。10年近く前から、いつでもどこでも(ネットで)繋がる、という「ユビキタス」という言葉がありましたが、それと同じ概念と思われます。ただユビキタス以降、フェイスブックや無料チャットアプリが隆盛となり、いつでもどこでも繋がる事が実感されるようになったと同時に様々なアプリが出てきて応用範囲も広がり、改めてこのような事が意識されているのだと思います。

 フィットネスの世界ではエクササイズの進捗や体調を管理するリストバンドがあり、それが店での支払や家のドアの開け閉めから家電の操作までする日も近いでしょう。医療の世界では手術中に手の動きを止めたり目線を外すことなく必要なデータを見られるウェアラブル端末が出てきます。何であれそこにプログラムが入り、インターネットに繋がるでのであれば、制約なく色々な事が可能となってきます。

 同社は現在スマホやPCを中心に200億のデバイス機器がインターネットに繋がっているが、2020年には上に書いたような世界となって700億のデバイス機器がネット接続され、ワイヤレスで操作されると予想しています。これら様々なデバイス一つ一つに複数の同社製品が搭載される機会は多く、同社はかつてない成長のフェーズに入ったと表明しており、この期待感が株価の原動力となっている模様です。

同社の描く数年後の家のイメージは以下のような感じです。
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 ドアはスマートドアロックで開閉され、家の中の空調や温度、明かりもスマート機器によって管理されます。火災報知器やセキュリティー監視システムも繋がっており、セキュリティーの強化されたワイヤレスLANによってPC、スマホ、ゲームコンソールやTVセットトップボックス、ブルーレイDVDプレイヤー、プリンターなどの他、様々なスマート家電も繋がり、それら全体の省エネ管理もされるという様子です。現状はこれらのうち、主にスマホと無線LANに同社製品が使われていると思われますが、このように全てが繋がり、ワイヤレスにタッチ操作可能となれば、これら一つ一つに同社の機会が広がります。

 株価は高値をブレークして相当上伸したので短期的には買い好機に思えませんが、長い眼で同社の機会拡大を見れば、相当騰がった現株価もまだまだ買える位置にあると思います。


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